RainMan五十川和彦個展
2024年9月19日(木)~10月13日(日)
美術研究所「東町工場」のメンバーで昨年の市美展で大賞を受賞した五十川和彦の展覧会を開催します。
五十川和彦は、都城工業高校から苦学して東京藝術大学へ進みました。卒業後ドイツベルリンに自費留学し、その後宮崎に居を移すとともに、宮崎日本大学高等学校芸術学科で教鞭をとりました。同時に、「僕たちの広場展#2~#5」や県立美術館チャレンジギャラリーなど、積極的に制作・発表を続け、第19回宮崎県美術海外留学賞を受賞し、再度ドイツベルリン(クンストグート美術学院)で学びます。その後、都城市でびじゅつ教室510を主宰し、2017年には高鍋町美術館の「宮崎アーティストファイル カラフル展」に参加しました。
AmmoniteGalleryでは昨年3月から1か月間、「RainMan」のほか「陽炎稲妻水の月」、「S/N」といったタイトルで多角的な表現方法を展開しました。今回は、RainManに焦点を絞り展示します。RainManとは自身が雨男に由来したタイトルですが、普段気にも留めない日常風景を窓や水滴といったフィルターを通して表現しています。平面の中に遠景と超近景という二重構造を持ち、その平面に極端な距離感が生まれる訳でもなく色彩と筆致の調和が保たれ画面に心地いい緊張感が生まれます。
雨男の眼を通した世界、あなたではない他の誰かの景色が、あなたの世界観にある無意識のレイヤーを気づかせてくれるかもしれません。